遠隔操作

日常会話
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本日の電話対応。

ここは滅多に電話がかかってこないデスク。

「これは詐欺じゃないだろうか」

お世話になっている大先生は慌てているご様子。

「電話をつないだまま、コンビニでGoogleのカードを買って来てくださいと言ってるんだが」

「とにかく早く、急いでと急かすもんだから、怪しくなってきてあなたに電話しているんですよ」

「先生、それは詐欺ですよ。すぐにWifiのコンセントを抜いてください」

「それから電話をつないだまま、コンビニへ行くふりをして、警察を呼んでください」

〈電話を切る〉

大先生のパソコンは遠隔操作されいる模様。

突然パソコンから警告音がなって、それを止めるため画面に表示された番号に電話。

相手はカタコトの日本語を話す、自称ウイルス対策のオペレーター。

オペレーターは遠隔操作が必要なためと、ソフトをダウンロードさせる。

あとはカード番号やパスワードが流出するなどと、煽る煽る不安を煽る。

とどめに現状の回復と今後のセキュリティ対策のためと入金をせまる。

支払いは「Google play カード」で。

これが大まかな手口。

本日二度目の電話。

「お巡りさんがうちに来てくれてね、いろいろ見てくれたんだけど、田舎の警察ではどうにもと」

なんとも頼りない。

翌週、同県内で同様の手口で2千万円をだまし取られる被害者を出してしまう。

「先生、そのパソコンは近所の電気屋さんですぐに見てもらってください。恐らくウイルスに感染しています」

いつの間にか、わたしが大先生を遠隔操作。

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